1on1人事評価・賃金制度構築と運用人的資本経営人的資本経営実行支援理念構築・浸透組織開発・PMVV離職防止

【ディレクターコラム】組織をダメにするのは競合ではない。経営幹部の「不揃い」を解消する最初の一歩。

2026.07.09

 

【ディレクターコラム】組織をダメにするのは競合ではない。

経営幹部の「不揃い」を解消する最初の一歩。

 

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング

事業推進部 新規事業企画推進グループ

ディレクター 南原 繁

 

経営者の皆様、人事責任者の皆様 いつもお疲れ様です。

 

先週は「組織の成長サイクル」と、ステージごとに現れる「壁」についてお話ししました。

 

「よし、うちも次のステージに向けて人事戦略を刷新しよう!」 そう決意した社長が、まず最初に行うべきことは何でしょうか?

 

新しい評価制度の設計? 優秀なヘッドハンターへの依頼? いいえ、違います。

 

最も重要で、最も見落とされがちなこと。

 

それは「経営幹部のベクトルを1ミリのズレもなく揃えること」です。

 

組織の崩壊は、常に「トップマネジメントの不揃い」から始まる

売上が10~30億を超え、社員が50人、100人と増えていくと、社長一人の目では現場を見切れなくなります。そこで「経営幹部(役員や部長陣)」に現場を任せることになりますが、ここに大きな罠が潜んでいます。

 

「社長が言っていることと、担当役員が言っていることが違う」 「A部長のチームとB部長のチームで、評価の基準が全くバラバラだ」

 

現場の社員から、こんな声が聞こえてきたら黄色信号です。
経営陣の小さな「認識のズレ」は、現場に降りていく頃には「巨大な不信感」へと増幅されます。これが、組織の成長を止める最大の原因です。
 

まずは「口グセ」を揃える

経営幹部の足並みを揃えるために、高尚な経営理論を議論する必要はありません。まずは、日常の「口グセ(使う言葉)」を揃えることから始めます。

 

例えば、自社が今「スピード」を最優先しているのか、それとも「品質(クオリティ)」を最優先しているのか。
社長が「今はとにかく打席に立ってスピード重視だ!」と言っている横で、副社長が現場に「もっとクオリティを上げろ、ミスをするな」と指導していたら、現場は思考停止に陥ります。

 

・ 顧客第一とは、具体的にどういう行動を指すのか?

・ 「成果」とは、売上数字のことか、それともプロセスのことか?

 

これらの定義が、経営陣の中で「阿吽の呼吸」のまま放置されていること自体がリスクなのです。

 

「トップの言語化」が、幹部を強力な武器に変える

人事戦略が事業戦略をリードするためには、経営陣が「同じ思想、同じ言葉」で語る組織のインフラが必要です。

 

そのために、まずは社長であるあなたが、自社の「判断基準」を徹底的に言語化してください。 「うちの会社では、迷ったらこちらを選ぶ」という基準を、言葉にして幹部に渡し、叩き込むのです。

 

幹部の言葉が揃えば、社長が現場に行かなくても、幹部たちが「社長の分身」として正しいメッセージを現場に発信し続けるようになります。

 

今回の問いかけ

貴社の役員会や経営会議を振り返ってみてください。 「メンバー全員が、同じ言葉の定義で、同じ未来に向かって議論できていますか?」

次回からは、いよいよ具体的な組織の構造改革、「機能別組織から事業部制への移行」について解説します。戦略から逆算した組織図の描き方をお届けします。

組織のど真ん中に、揺るぎない共通言語を。 次回もどうぞお楽しみに。

 

船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティングの無料個別経営相談とお問い合わせ

船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティングでは、人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営・新規事業参入などに関する無料相談やお問い合わせを受付しております。この機会にぜひ下記詳細をご確認の上、お申し込みください。

 

<詳細・お申し込みはこちらから>

 https://www.hc.funaisoken.co.jp/pages/consultation

 

<人材定着コンサルティング・1on1コンサルティング詳細・お申し込みはこちら>

 https://www.hr-force.co.jp/1on1-consulting

 

関連コラム

南原 繁

事業推進部 新規事業企画推進グループ ディレクター

1993年4月、新卒で船井総合研究所に入社する。現在、建築不動産業を中心にメーカー、建材卸業、販売店を含めて年商1億円の地元密着企業から2兆円超の超大手企業のクライアント先企業を担当、「現場主義」、「事実主義」、「事例主義」の船井流経営のノウハウのスキル(集客、販促、営業力アップ、店舗開発、組織力向上、幹部育成」)を高め続けている。特に住宅リフォーム事業関連のコンサルティングでは事業立ち上げを含めて累計100社を超える実績をあげている。現場を重視したコンサルティングに高い評価をもらっている。2026年より現職。

コラム一覧へ戻る