1on1人事評価・賃金制度構築と運用人的資本経営人的資本経営実行支援採用採用/人材育成・研修理念構築・浸透組織開発・PMVV離職防止

【ディレクターコラム】組織の成長を止める「補充採用」発想。なぜ売上の壁を突破できないのか?

2026.07.29

 

【ディレクターコラム】組織の成長を止める「補充採用」発想。

なぜ売上の壁を突破できないのか?

 

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング

事業推進部 新規事業企画推進グループ

ディレクター 南原 繁

 

 

経営者の皆様、人事責任者の皆様 いつもお疲れ様です。

 

前回は、条件面(外発的動機)ではなく、自社の「天然のPMVV」と「強固なカルチャー(バリュー)」を最大の武器にして、求職者の内発的動機に火をつける「カルチャー採用(EVPの構築)」についてお話ししました。

 

「よし、自社の魅力を語るストーリーは整理できた!」 「カルチャーに共鳴する優秀な人材を惹きつける準備は整った!」

 

そう確信したら、次に決めるべきは、「誰を、いつ、どのポストに採用するのか」という戦略的な配員計画です。

 

今回は、人事が事業をリードするための核心とも言える、「『補充採用』を脱却し、事業計画から逆算する『計画採用』へシフトする極意」についてお伝えします。

 

あなたの会社は「補充採用」の沼にハマっていませんか?

貴社は今、どのような基準で採用活動を行っていますか? 「現場から『人手が足りない』と悲鳴が上がったから」「退職者が出たから」という理由で、その都度、場当たり的な採用を繰り返してはいないでしょうか。

 

これこそが、組織の成長を止める「補充採用」です。

 

補充採用の目的は、マイナスをゼロにする「維持」にすぎません。どれだけ採用コストをかけて穴を埋めても、組織が拡大することはありません。

 

一方で、非連続な成長を遂げる企業が実践しているのが「計画採用」です。 これは、「3年後・5年後の事業計画を達成するために、今、どのポジションに、どんな『異能(自社にない強みを持つ人材)』が必要か」を未来から逆算し、先手を打って採用計画を設計・実行するアプローチです。

 

「補充採用」は現場の都合(過去・現在)から作られ、「計画採用」は経営の意志(未来)から作られます。

 

「こんな売り手市場で、逆算なんて理想論だ」と思うあなたへ

ここで、多くの経営者がこう口にします。 「逆算してピンポイントで採るなんて、この超売り手市場では理想論だ」 「いい人がいれば採る、が現実。選んでいる余裕なんてない」

 

はっきりと申し上げます。 「売り手市場だからこそ、逆算の『計画採用』でなければ絶対に採れない」のです。

 

「誰でもいいから、とにかく人が足りない」と補充採用をしている企業は、求人媒体に「求める人物像」や「自社が目指すビジョン(P・M・V・V)」を明確に打ち出すことができません。結果として、大手企業との「年収や知名度といった条件面の真向勝負」に巻き込まれ、見劣りして敗北します。

 

一方で、「3年後に新規事業を立ち上げる。そのために、この価値観(バリュー)に共鳴し、この役割(ポスト)を担ってくれる、あなたのような『異能』が今、絶対に必要だ」と、計画採用でピンポイントにメッセージを放つ企業はどうでしょうか。

 

求職者は、「その他大勢の補充用のパーツ」としてではなく、「未来のビジョンを共に創る唯一無二のパートナー」として求められていると感じ、内発的動機を激しく揺さぶられます。

 

逆算して妥協せずに選ぶからこそ、他社にはない熱いカルチャーが求人票から滲み出、結果として大手よりも自社を選んでくれる(条件面ではなく価値観で)相思相愛の超優秀層を獲得できるようになるのです。

 

「採れないから妥協する」のではありません。「妥協して『補充採用』を続けているから、いつまでも採れない」のです。この因果関係を、今すぐひっくり返さなければなりません。

 

今回の問いかけ

貴社の採用活動は、目先の穴を埋めるための「補充採用」ですか? それとも、未来のビジョンから逆算された覚悟の「計画採用」ですか?

 

次回は、採用における最大の鬼門、「即戦力中途採用の大きな罠:『前職のクセ』をどう扱うか?」についてお届けします。実力はあるのに、なぜか自社に馴染めずに浮いてしまう中途社員への処方箋を公開します。

 

未来の組織図から、今日の一手を。 次回もどうぞお楽しみに。

 

──【10月リアル開催】特別セミナーのご案内 ──

「社長の限界」を、組織の限界にするな。 自走する「組織OS」への書き換えを断行する、経営者のための戦略人事ロードマップ【1Day集中セミナー】

 

毎週本メルマガでお伝えしている、経営と人事・採用をダイレクトに直結させ、組織OSを次のステージへと書き換えるための集中セミナーを10月に開催いたします。

 

セミナーでは、会社の理念(天然のPMVV)を起点にしつつ、いかにして「事業計画から逆算した来期の採用・評価・配置の実行プラン(計画採用)」を設計するか、具体的なフレームワークを交えて1日に凝縮して伝授いたします。

 

創業140年の伝統組織のマインド改革を断行したアグリ(農業)サポート事業のカクイチ様、理念経営で圧倒的な拠点展開を成功させている在宅医療の医療社団法人 悠翔会様をお招きした「ゲスト講座」や、あなたの会社のリアルな組織課題そのものをテーマにして解決策を具体的なロードマップへ落とし込む「ワークショップ」など、1日限りの密度の濃いプログラムです。

 

「待遇や給与などの『条件競争』に消耗し続ける『補充採用』から脱却したい」「事業計画とダイレクトに連動し、未来の成長を力強く牽引する『計画採用』の仕組みを自社に確立したい」と願う経営者様は、ぜひご参加ください。

 

詳細・お申し込みは下記特設ページよりご確認ください。

 

▼特設ページはこちら https://www.hc.funaisoken.co.jp/products/hc210

 

人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営などに関する無料相談とお問い合わせ

船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティングでは、人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営・新規事業参入などに関する無料相談やお問い合わせを受付しております。この機会にぜひ下記詳細をご確認の上、お申し込みください。


<詳細・お申し込みはこちらから>

 https://www.hc.funaisoken.co.jp/pages/consultation


<人材定着コンサルティング・1on1コンサルティング詳細・お申し込みはこちら>

 https://www.hr-force.co.jp/1on1-consulting

 

関連コラム

南原 繁

事業推進部 新規事業企画推進グループ ディレクター

1993年4月、新卒で船井総合研究所に入社する。現在、建築不動産業を中心にメーカー、建材卸業、販売店を含めて年商1億円の地元密着企業から2兆円超の超大手企業のクライアント先企業を担当、「現場主義」、「事実主義」、「事例主義」の船井流経営のノウハウのスキル(集客、販促、営業力アップ、店舗開発、組織力向上、幹部育成」)を高め続けている。特に住宅リフォーム事業関連のコンサルティングでは事業立ち上げを含めて累計100社を超える実績をあげている。現場を重視したコンサルティングに高い評価をもらっている。2026年より現職。

コラム一覧へ戻る