【ディレクターコラム】<貴社の幹部が育たない理由>それは社長の問題、そして、幹部の“〇〇〇スキル”が足りないから
2026.08.06
【ディレクターコラム】<貴社の幹部が育たない理由>
それは社長の問題、そして、幹部の“〇〇〇スキル”が足りないから
株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング
事業推進部 新規事業企画推進グループ
ディレクター 南原 繁
経営者の皆様、人事責任者の皆様
いつもお疲れ様です。
前回は、事業戦略を描く前に「どんなチームを作り、どんな仲間と共通のビジョンを実現したいのか」という「人財ビジョン」を描く重要性と、チーム経営へのシフトについてお伝えしました。
そうして「よし、これからは一人の力ではなく、幹部たちと共にチームで経営を行っていくぞ!」と決意し、各分野で実績のある優秀な幹部を揃えたものの、現場では次のような壁にぶつかっていないでしょうか。
・ 社長が「こうしよう」と提示した方針に対して、幹部ごとに解釈が異なり、指示がブレる。
・ 幹部同士の主張(それぞれの“正義”)が噛み合わず、会議が不毛な議論や牽制に終わってしまう。
・現場の社員が「社長と言っていることが違う」「どの幹部の指示に従えばいいかわからない」と困惑している。
個々人は非常に優秀で、実績も熱意もある。それなのに、なぜ「チーム経営のパートナー」として機能しないのか?
今回は、チーム経営を本格的に起動させる上で直面する「幹部の不揃い」の正体とその解決策について紐解きます。
原因は実務スキルではなく、「言葉の定義」と「コンセプチャルスキル」のズレ
幹部たちが噛み合わない理由。それは、彼らの能力ややる気の不足ではありません。 経営者と幹部、あるいは幹部同士の間で、「ビジョンやバリュー(価値観)を語る言葉の定義」が揃っていないことが根本的な原因です。
例えば、「顧客ファーストでいこう」「スピード重視で動こう」「質の高いサービスを提供しよう」という方針を掲げたとします。
一見、誰もが納得する素晴らしい言葉ですが、
・A幹部にとっての「顧客ファースト」=「どんな無理難題も受けること」
・B幹部にとっての「顧客ファースト」=「顧客の将来のために、時にはNOと言うこと」
このように、抽象的な理念や方針の本質を正しく捉え、具体的に解釈・共通言語化する「コンセプチャルスキル(概念化能力)」の軸が揃っていないと、幹部たちはそれぞれの過去の成功体験や前職のOSに基づいて判断を下します。
結果として、全員が「良かれと思って(自分の正義で)」動いているにもかかわらず、経営陣としてのベクトルがバラバラになり、組織に大きな不協和音を生み出してしまうのです。
「優秀な個の集団」を「1つのチーム」に変える方法
トップが一人のカリスマとして引っ張る「個人経営」から、経営陣で導く「チーム経営」へ進化するためには、幹部たちに単なる業務の権限移譲をするだけでは不十分です。
経営者自身が持つ「思想」「ビジョン」「バリュー」という抽象的な概念を、コンセプチャルスキルをもって徹底的に言語化し、「我が社における『スピード』とは何か」「我が社において『最も優先すべき判断』とは何か」という共通の基準(OS)を幹部陣の脳内に揃えることが不可欠です。
経営陣の言葉の定義が1ミリのズレもなく揃ったとき、初めて幹部たちは「社長の顔色をうかがう存在」から「社長と同じ目線で自走する最高の経営パートナー」へと変貌します。
そして、トップチームのベクトルが一直線に揃ってこそ、現場の社員も迷いなく一丸となって突き進むことができるようになるのです。
今回の問いかけ
貴社の経営陣・幹部陣の間で、目指すべきビジョンやバリューの「言葉の定義(コンセプチャルスキルの軸)」は1ミリのズレもなく揃っていますか? 幹部たちがそれぞれの“正義”で動くことで、現場を迷わせていませんか?
次回は、この「言葉の揃った強いチーム」を作るための根本的な源泉、【天然の理念】:「養殖の理念」は組織を機能不全にする。カクイチ・悠翔会に学ぶ、右脳を動かす「天然のPMVV」をお届けします。
なぜ綺麗事で作った理念は浸透せず、社長の素の想いから滲み出た「天然の理念」だけが組織を突き動かすのか。10月10日の特別セミナーに登壇いただく2社のリアルな変革事例を交えて公開します。次回もどうぞお楽しみに。
【10月10日(土)リアル開催】特別セミナーのご案内
「社長の限界」を、組織の限界にするな。自走する「組織OS」への書き換えを断行する、新『人財開花型』経営計画策定【1Day集中セミナー】
今回お伝えした「経営陣のベクトルのズレ」や「チーム経営へのシフト」を含め、一人のマンパワー依存から脱却して組織が自律的にスケールするための戦略人事ロードマップを、たった1日で描き上げる最高密度の1Dayプログラムです。
・悠翔会様・カクイチ様から学ぶ、例え1000人になってもブレない「チーム経営」と自走する「組織OS」の全貌
・自社の「天然のPMVV」と「来期の人財・組織アクションプラン」をその場で完成させる実践ワークショップ
経営のど真ん中に「人事戦略・人財ビジョン」を据え、組織が自律的にスケールする仕組みを完成させましょう。
10月10日(土)、本気で自社のステージを次のレベルへ引き上げたい経営者様のご参加をお待ちしております。
詳細・お申し込みは下記特設ページよりご確認ください。
人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営などに関する無料相談とお問い合わせ
船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティングでは、人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営・新規事業参入などに関する無料相談やお問い合わせを受付しております。この機会にぜひ下記詳細をご確認の上、お申し込みください。
<詳細・お申し込みはこちらから>
⇒ https://www.hc.funaisoken.co.jp/pages/consultation
<人材定着コンサルティング・1on1コンサルティング詳細・お申し込みはこちら>
⇒ https://www.hr-force.co.jp/1on1-consulting
関連コラム
- 【ディレクターコラム】<事業戦略だけでは伸びません>持続的成長を遂げる企業が重要視していること
- 【ディレクターコラム】優秀な中途社員が活躍できずに浮いてしまう「大きな罠」
- 【ディレクターコラム】組織の成長を止める「補充採用」発想。なぜ売上の壁を突破できないのか?
- 【ディレクターコラム】大手企業を"超える"優秀な人材が集まるのはなぜか?
- 【ディレクターコラム】「売上さえ上げれば、何をしてもいい」という空気が組織を壊す。
- 【ディレクターコラム】従業員数1000人になっても薄まらない「自社らしさ」を言語化する:バリューの極意
- 【ディレクターコラム】あなたの会社の理念は「天然」ですか?それとも「養殖」ですか?
- 【ディレクターコラム】「この人が辞めたら、売上が半分になる」という恐怖から脱却する!
- 中小企業の管理職育成を成功に導く!「管理職研修」ではない育成方法とは?
- 【ディレクターコラム】組織をダメにするのは競合ではない。経営幹部の「不揃い」を解消する最初の一歩。


