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【ディレクターコラム】優秀な中途社員が活躍できずに浮いてしまう「大きな罠」

2026.07.31

 

 

【ディレクターコラム】優秀な中途社員が活躍できずに浮いてしまう「大きな罠」

 

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング

事業推進部 新規事業企画推進グループ

ディレクター 南原 繁

 

経営者の皆様、人事責任者の皆様 いつもお疲れ様です。

 

前回は、目先の穴埋めをする「補充採用」を脱却し、未来の事業計画から逆算する「計画採用」を仕組みとして確立する重要性をお伝えしました。

 

そうして「よし、未来の事業を牽引してくれる、他社で実績のある『即戦力』の中途採用が決まったぞ!」と胸をなでおろしたのも束の間。現場で次のような問題が起きていないでしょうか。

 

・「前職ではこうやっていました」「前職のやり方の方が合理的です」と、自社のやり方を頑なに受け入れない。

・実力はあるが、個人プレーに走り、周囲(既存メンバー)との衝突が絶えない。

・既存社員から「あの中途の人、うちの会社のカルチャーを馬鹿にしている気がする」と相談される。

 

これこそが、即戦力中途採用における最大の鬼門、「前職のクセ」の罠です。

どれほどスキルが優秀であっても、「前職のクセ」をアンラーニング(学習棄却)できなければ、中途社員はただの「和を乱す異物」になってしまいます。

 

今回は、この罠を回避し、彼らの能力を自社で100%解放するアプローチをお伝えします。

 

「前職のクセ」が衝突を生む本当の理由

中途社員が「前職のやり方」に固執するのは、彼らの性格が悪いからでも、プライドが高いからでもありません。 彼らにとって、前職のやり方こそが「これまで成果を出してきた正義」であり、それ以外の判断軸(バリュー)を、自社が提示できていないからです。


多くの企業は、中途採用に対して「スキル(実務のやり方)」の引き継ぎや研修は行いますが、「スタンス(日常の判断軸)」の刷り込みを行いません。


その結果、中途社員は「自分の慣れ親しんだ過去のOS」のまま動き、既存メンバーは「自社独自のOS(カルチャー)」で動くため、日常の些細な業務の端々で、目に見えない不協和音(不信感)が発生し続けるのです。


必要なのは「リセット」ではなく「アジャスト」

中途社員を自社にアジャストさせるために、彼らの過去のキャリアを否定したり、無理やり従順にさせようとするのは逆効果です。

 

やるべきことはただ一つ。 先週、先々週とお伝えしてきた「自社らしさの判断軸(バリュー)」を、日常のあらゆる場面(会議、評価、フィードバック)で、妥協なく彼らに提示し続けることです。

 

「我が社において、最も賞賛される行動はこれである(バリュー)」
「どれだけ売上数字を上げても、この価値観に反する行動は、我が社では絶対に評価されない」

 

入社初期のタイミングで、このメッセージを組織の「仕組み(評価)」として厳格に示すことで、中途社員は初めて「ここでは、過去の成功体験を一度脇に置き、この会社の価値観にチューニングしなければ成果が出ないのだ」と理解します。

 

中途社員の持つ「異能(自社にない強み)」を活かすためには、その土台となる「カルチャー(バリュー)」へのアジャストが絶対条件なのです。

 

今回の問いかけ

新しく入った中途社員に、自社の「日常の判断軸(バリュー)」を明確に提示できていますか?彼らの優秀なスキルが、前職のクセによって「組織の毒」になっていませんか?

 

──いよいよ次回からは、社長一人の限界を突破し、組織が自律的にスケールするための「自走する組織OSへの書き換え:特別連載」が本格スタートします。


最初のテーマは、多くの経営者が薄々感づきながらも、目を背け続けている最大のボトルネック。

 

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次回からも、よろしくお願いいたします。
 

 

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南原 繁

事業推進部 新規事業企画推進グループ ディレクター

1993年4月、新卒で船井総合研究所に入社する。現在、建築不動産業を中心にメーカー、建材卸業、販売店を含めて年商1億円の地元密着企業から2兆円超の超大手企業のクライアント先企業を担当、「現場主義」、「事実主義」、「事例主義」の船井流経営のノウハウのスキル(集客、販促、営業力アップ、店舗開発、組織力向上、幹部育成」)を高め続けている。特に住宅リフォーム事業関連のコンサルティングでは事業立ち上げを含めて累計100社を超える実績をあげている。現場を重視したコンサルティングに高い評価をもらっている。2026年より現職。

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