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【ディレクターコラム】大手企業を“超える”優秀な人材が集まるのはなぜか?

2026.07.28

 

 

【ディレクターコラム】大手を“超える”優秀な人材が集まるのはなぜか?

 

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング

事業推進部 新規事業企画推進グループ

ディレクター 南原 繁

 

経営者の皆様、人事責任者の皆様 いつもお疲れ様です。

 

前回は、つかみどころのない「カルチャー」の正体はPMVVの最後のVである「バリュー」であり、それを評価制度の真ん中に据える覚悟についてお話ししました。

 

「バリューを基準に評価する。カルチャーに合わないエースは昇格させない」 この仕組みが社内に浸透すると、組織の純度は劇的に高まります。

 

そして、社内のカルチャーが研ぎ澄まされたこのタイミングこそ、次の一手を打つ絶好のチャンスです。

 

今回からいよいよ、組織を20~50名から100名、300名、500名へと引き上げるための「戦略的採用フェーズ」へと突入します。

 

「うちのような中小・ベンチャー企業に、優秀な人なんて集まるのだろうか?」 もしそう不安に思われているなら、ご安心ください。

 

やり方次第で、貴社は大手企業を抑えて、こちらの期待を超えるトップ優秀層の心を惹きつけ、相思相愛で採用できるようになります。

 

「条件」で戦うから、大手に見劣りする

多くの企業が採用で苦戦するのは、年収、福利厚生、会社の知名度、アクセスの良さといった「条件面(外発的動機)」だけで求職者を惹きつけようとするからです。

 

しかし、組織20~50名フェーズの企業が条件面の真っ向勝負で大手企業に勝てるはずがありません。そこを主戦場にしている限り、いつまでも「大手の選考に落ちた人」や「条件に釣られて、すぐ他所に移る人」しか採れなくなります。

 

私たちが挑むべきは、条件の勝負ではありません。

 

これまで社内で徹底的に磨き上げてきた「天然のPMVV」と「強固なカルチャー(V:バリュー)」を最大の武器にした、内発的動機に火をつける採用(=カルチャー採用)です。

 

優秀な人材が本当に求めているのは「共鳴できる旅」

現代の優秀な求職者、特にこれからの時代を牽引する若い世代は、単に「給料が良いから」「安定しているから」という理由だけでは動きません。

 

彼らが渇望しているのは、「自分の人生の目的を重ね合わせ、心(右脳)から共鳴できる『長い旅(PMVV)』」です。

 

・  自社がなぜこの事業をやっているのかという、打算なき「天然のパーパス」

・  ビジョン(V)の実現へ向けて、仲間が日々どんな日常の判断軸(バリュー)で動いているかという「生々しいカルチャー」

 

これらを求職者に対して濁りのない言葉で発信していくことを、採用マーケティングの世界では「EVP(Employee Value Proposition:自社が提供できる独自の価値)」と呼びます。

 

「うちの会社は、この天然の軸に共鳴した仲間と、本気でこの未来(ビジョン)を目指して旅をしている。この価値観(バリュー)に合わない人は、どんなに優秀でもお断りしている」

 

ここまで採用ブランディングを研ぎ澄ますと、大手企業の綺麗な求人票に退屈していた超優秀な人材が、「この旅に、自分の人生を賭けて同行したい!」と、目を輝かせて貴社の門を叩くようになります。

 

「採用」とは、フィルターをかける行為である

カルチャーを前面に出した採用戦略の最大のメリットは、「母集団の数は減るが、カルチャーに100%フィットした濃い人材だけが残る」という点にあります。(企業によっては逆に母集団が増えることも少なからず起こります。)

 

採用活動とは、単に人を集めることではありません。自社のバリューというフィルターをかけ、未来を共に創る仲間を見つけ出す行為です。


入り口でカルチャーフィットを見極めているため、入社後のミスマッチ(早期離職)は激減し、組織の一体化力と生産性が飛躍的に高まります。

 

「いい人が採れない」のではない。 「自社の天然の魅力を、右脳に響くストーリーとして語れていない」だけなのです。

 

実は、「大手企業だから」「上場会社だから」という動機自体が“外発的動機”であり、条件面での採用であり、“内発的動機”からの応募ではありません。

 

中小企業だからこそ、PMVVをストーリーとして発信することで、「ここの仕事おもしろそう」、「この会社になぜ心が惹かれる」という条件面と別次元での”内発的動機“での採用ができるのです。

 

今回の問いかけ

貴社の求人票や会社説明会は、「条件面」のような無機質な内容を前面に出していませんか? 求職者の内発的動機に火をつけるような「自社だけの天然のストーリー」を熱量高く語れていますか?

 

次回は、この採用戦略をさらに具体化するステップとして、「事業計画から逆算する採用計画の立て方」について解説します。どの事業に、いつ、どんな『異能』を投入すべきか、その設計図を公開します。

 

人事戦略が事業戦略をリードする、攻めの採用へ。 次回もどうぞお楽しみに。

 

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南原 繁

事業推進部 新規事業企画推進グループ ディレクター

1993年4月、新卒で船井総合研究所に入社する。現在、建築不動産業を中心にメーカー、建材卸業、販売店を含めて年商1億円の地元密着企業から2兆円超の超大手企業のクライアント先企業を担当、「現場主義」、「事実主義」、「事例主義」の船井流経営のノウハウのスキル(集客、販促、営業力アップ、店舗開発、組織力向上、幹部育成」)を高め続けている。特に住宅リフォーム事業関連のコンサルティングでは事業立ち上げを含めて累計100社を超える実績をあげている。現場を重視したコンサルティングに高い評価をもらっている。2026年より現職。

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