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【ディレクターコラム】「この人が辞めたら、売上が半分になる」という恐怖から脱却する!

2026.07.14

 

「この人が辞めたら、売上が半分になる」という恐怖から脱却する!

 

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング

事業推進部 新規事業企画推進グループ

ディレクター 南原 繁

 

経営者の皆様、人事責任者の皆様、いつもお疲れ様です。

 

前回は、今いる社員に合わせるのではなく、事業戦略から逆算して組織図を描き直す「事業部制への移行」についてお話ししました。

 
「よし、新しい組織図を描いて、事業部ごとに責任者を配置したぞ!」 そう意気込んだものの、現場を見渡すと、ある残酷な現実に直面します。

 

「この部署(事業)、トップ営業のAさん(スーパーマン)が抜けたら一瞬で崩壊するな……」

 

売上20億(社員数40~50名)フェーズの企業の多くは、数人の「スーパーマン(属人的な天才)」のハードワークによって支えられています。


しかし、社員数100名超(50億、100億)へとスケールするためには、この「スーパーマン頼み」から一刻も早く脱却しなければなりません。

 

今回のテーマは、組織の戦闘力を底上げする「業務標準化(マニュアル化)の本当の意義」です。

 

「マニュアル化」に対する大きな誤解と錯覚

「マニュアルなんて作ったら、社員がロボットのようになってしまう」 「マニュアルで縛ると、現場の主体性や創造性が失われる」

 

もしそう思われているなら、それはマニュアルの本当の価値を誤解しています。

 

マニュアルの本質は、社員を縛ることではありません。

 

「天才の頭の中にある『成功法則』を抽出し、誰でも70点以上の成果を出せるように組織の共有資産にすること」です。

 

マニュアルは、「挑戦と自由を生む土台」づくりのために必要なのです。

 

100点満点のスーパーマンを1人採用するのは至難の業ですが、マニュアルによって「一瞬で70点を出せる7人」を育てる方が、組織の拡大スピードは圧倒的に早くなります。


 

マニュアルがない組織で起きる「悲劇」

属人化を放置した組織では、事業拡大に伴って必ず次の3つの悲劇が起きます。

 

1.「エースの退職」による事業停止リスク → エースが辞めた瞬間、ノウハウが消えて売上が激減する。

 

2.「教育の長期化」とミドルの疲弊 → 背中を見て覚えろスタイルになり、新人が育たず、先輩の時間が奪われ続ける。

 

3.「サービスの質」のバラつき → 担当者によってクオリティが変わり、会社のブランドが傷つく。

 

これらはすべて、個人の能力のせいではなく、経営陣が「標準化」を怠ってきた結果です。

 

持続的成長企業での「マニュアル化」がもたらす真のメリット

いつも挑戦している非連続な成長を遂げている企業は、一見クリエイティブに見える業務(営業のトーク、部署間の連携など)ほど、徹底的な仕組み化と標準化を行っています。

 

なぜなら、「当たり前の基準(70点)」がマニュアルで担保されているからこそ、社員は空いた時間と脳のメモリを使って、「プラスαの付加価値(100点、120点)」を生み出す挑戦ができるからです。

 

標準化とは、個性を殺すことではなく、全員がクリエイティブに働くための土台(OS)を作る行為なのです。

 

今回の問いかけ

貴社のビジネスにおいて、「あの人がいなくなったら回らない業務」はどれだけありますか?

 

それを「会社の共有資産」に変える(標準化)一歩を、今すぐ始めませんか?

 

次回からは、組織の骨組みと筋肉を動かすための「魂」の部分、「理念(PMVV:Purpose/Mission/Vision/value)の再定義」へと入っていきます。

 

「理念」を単なる「飾り」、「きれいごと」で終わらせない、成長企業のコンパスの作り方をお届けします。

 

属人化から、組織の資産化へ。 次回もどうぞお楽しみに。

 

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南原 繁

事業推進部 新規事業企画推進グループ ディレクター

1993年4月、新卒で船井総合研究所に入社する。現在、建築不動産業を中心にメーカー、建材卸業、販売店を含めて年商1億円の地元密着企業から2兆円超の超大手企業のクライアント先企業を担当、「現場主義」、「事実主義」、「事例主義」の船井流経営のノウハウのスキル(集客、販促、営業力アップ、店舗開発、組織力向上、幹部育成」)を高め続けている。特に住宅リフォーム事業関連のコンサルティングでは事業立ち上げを含めて累計100社を超える実績をあげている。現場を重視したコンサルティングに高い評価をもらっている。2026年より現職。

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