人事評価・賃金制度構築と運用人的資本経営人的資本経営実行支援組織開発・PMVV

【ディレクターコラム】その組織図、「今いる社員の割り振り」で描いていませんか?

2026.07.13

 

【ディレクターコラム】その組織図、「今いる社員の割り振り」で描いていませんか?

 

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング

事業推進部 新規事業企画推進グループ

ディレクター 南原 繁

 

経営者の皆様、人事責任者の皆様 いつもお疲れ様です。

 

前回は、経営幹部の「使う言葉(口グセ)」を揃え、組織のベクトルを一本化する重要性をお伝えしました。

 

今回はいよいよ、組織のハードウェアである「組織図の描き直し」へと踏み込んでいきます。

 

突然ですが、貴社の組織図はどのように作られたでしょうか?

 

 「営業が強いA君がいるから営業部、バックオフィスはBさんに任せて……」と、今いるメンバーをパズルのように当てはめて作った組織図になっていませんか?

 

もしそうなら、その組織図自体が、売上の壁、社員数の壁を作っている原因かもしれません。

 

「機能別組織」の限界:なぜ部分最適が起きるのか

多くの企業は、営業部、開発部、総務部といった「機能」で分ける機能別組織からスタートします。人数が少ないうちは、これが最も効率的だからです。

 

しかし、社員50名を超え、扱う商品やターゲットが増えてくると、この体制は一気に機能不全を起こします。

 

•営業部は「商品(or集客)が悪いから売れない」と言い、

•開発部(or企画部)は「営業の売り方が悪い」と言い、

•経営陣は、どの事業がどれだけ利益をあげているのか、責任の所在がわからなくなる。

 

これが、機能別組織が陥る「部分最適の罠」です。

 

全員が自分の仕事(機能)のことしか考えなくなり、会社全体の利益(全体最適)への視点が失われてしまうのです。

 

社員1000名への大転換:「事業部制」への移行

20億、50億、そして500億へと非連続な成長を遂げる企業は、どこかのタイミングで「事業部制(またはプロジェクト型組織)」へと舵を切ります。

 

組織を機能で分けるのではなく、「顧客」や「事業」の単位で縦割りにし、その中に営業・開発などの機能を内包させるのです。

 

事業部制の最大のメリットは、「責任と権限の委譲」にあります。

 

各事業部長に「ミニ社長」としての損益責任(PL)を持たせることで、意思決定のスピードは劇的に上がり、経営者目線を持ったミドルマネジメントが育ち始めます。

 

組織図は「事業戦略」から逆算して描く

人事戦略が事業戦略をリードするとは、「未来の事業計画を達成するために、今、どんな組織図が必要か」を逆算して描くことです。

 

1.3年後の売上目標と、それを達成するための主要な「事業(攻め口)」を決める。

2.その事業を成功させるために、独立した「ポスト(席)」を組織図に配置する。

3.最後に、その席に「誰を座らせるか(または外から採ってくるか)」を決める。

 

順番を絶対に変えてはいけません。

 

「人」を先に見て組織図を描くのではなく、「ビジョン」、「戦略」を先に見て組織図を描く。

 

これが、攻めの人事戦略における「配置」の鉄則です。

 

今週の問いかけ

貴社の組織図は、「10年後のビジョン」、「3年後の事業戦略」から逆算されたものになっていますか?

 

それとも、「今いる社員の顔ぶれ」で作った妥協の産物になっていますか?

 

次回は、この組織図を動かすための大きな課題、「スーパーマン頼みからの脱却(マニュアル化の本当の意義)」についてお届けします。

 

戦略を実行に変える、強い骨組みを。 次回もどうぞお楽しみに。

 

人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営などに関する無料相談とお問い合わせ

船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティングでは、人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営・新規事業参入などに関する無料相談やお問い合わせを受付しております。この機会にぜひ下記詳細をご確認の上、お申し込みください。


<詳細・お申し込みはこちらから>

 https://www.hc.funaisoken.co.jp/pages/consultation


<人材定着コンサルティング・1on1コンサルティング詳細・お申し込みはこちら>

 https://www.hr-force.co.jp/1on1-consulting

 

関連コラム

南原 繁

事業推進部 新規事業企画推進グループ ディレクター

1993年4月、新卒で船井総合研究所に入社する。現在、建築不動産業を中心にメーカー、建材卸業、販売店を含めて年商1億円の地元密着企業から2兆円超の超大手企業のクライアント先企業を担当、「現場主義」、「事実主義」、「事例主義」の船井流経営のノウハウのスキル(集客、販促、営業力アップ、店舗開発、組織力向上、幹部育成」)を高め続けている。特に住宅リフォーム事業関連のコンサルティングでは事業立ち上げを含めて累計100社を超える実績をあげている。現場を重視したコンサルティングに高い評価をもらっている。2026年より現職。

コラム一覧へ戻る