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【役員コラム】AIで売上が伸びない理由

2026.08.06

 

【役員コラム】AIで売上が伸びない理由

 

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング

取締役 執行役員 山根 康平

 

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティングの山根です。

 

社員の作業時間が半減した。
AIの導入で、資料作成も分析も圧倒的に早くなった。

なのに、なぜか売上は1円も伸びない。
業績は横ばいのまま。

あなたの会社でこの現象が起きていませんか?

作業時間が減り、生産性が2倍になる「はず」だった。
しかし、現実は社員のパフォーマンスすら上がっていない。

理由はシンプルです。
社員がAIで単に「楽をしている」だけだからです。

効率化はされたが、成果物の質も量も増えていない。
特にホワイトカラーの現場では、以下の症状が蔓延しています。

・プレゼン資料:見た目は綺麗だが、中身が薄く熱量がない
・顧客メール:誤字脱字はないが、人間味がなく心に響かない
・経営企画室:綺麗に分析データを作るが、現場を変える企画や改善提案が出ない


時間短縮によって「社内で優雅に過ごす時間」が増えただけ。
これでは業績が伸びるはずもありません。


ここで提示したいのが、船井流経営法の根幹にある「圧縮付加法」です。

もともと店舗経営において、売場面積をあえて「圧縮」し、商品密度を高める手法です。

売り場を絞るとボリューム感が出ると同時に、顧客に一番求められている「自店の本当の長所」が明確になります。


顧客が求める商品をすぐ手に取れるようになり、店舗の強みが際立つ。
そして、圧縮によって空けたスペースに、判明した長所商品をさらに「付加」していく。
この繰り返しで店舗は繁盛店へと成長します。



この原理原則は、AI時代の業務改革でも全く同じです。

ステップ一【圧縮】:AIを活用し、従来の定型作業を限界まで圧縮する
ステップ二【発見】:余分な作業を削ることで、自社や社員の「本当の長所・核心価値」を炙り出す
ステップ三【付加】:圧縮によって空いた時間に、判明した長所や高価値な仕事を投入する


プレゼン資料の作成が1時間浮いたなら、その時間で顧客課題の深掘り」を付加する。
メール作成が浮いたなら、「1件でも多く顧客に直接会う時間」付加する。
分析業務が浮いたなら、「事業を動かす具体的な改善提案」を付加する。



作業時間を削ること(圧縮)は、スタートラインに過ぎません。
空いた枠に、自社の長所となる高次元の仕事を詰め込むこと(付加)。

圧縮して、空いたスペースに長所を付加する。
この構造を作って初めて、生産性は真の2倍になります。

貴社のAI活用は、単なる省力化で終わっていませんか?
浮いた枠に、自社の強みを付加できているでしょうか。



まずは社内で「AIで圧縮した時間に、何を付加しているか」を点検してみてください。

 

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山根 康平

株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング 取締役 執行役員

1990年山口県萩市生まれ。福岡大学を卒業後、2013年に船井総合研究所に入社。中堅中小企業向け人的資本経営の専門家であり、特に採用力向上を得意としている。「中小企業を人の悩みから解放する」をコンサルティングスタンスにしており、机上の空論ではなく実現可能性の高い提案のみで構成されたコンサルティングは多くの経営者から支持されている。2025年よりHR Force取締役を経て現職。その他、採用コンサルティング・ソリューション部、HRビジネスコンサルティング部のマネージング・ディレクターも兼務している。

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