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【ディレクターコラム】給与や待遇だけでは、人の心は繋ぎ止められない。社員が誇りを持ち、自律的に挑戦し続ける「エンゲージメントの土台」

2026.10.02


【ディレクターコラム】給与や待遇だけでは、人の心は繋ぎ止められない。

社員が誇りを持ち、自律的に挑戦し続ける「エンゲージメントの土台」


株式会社 船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング

事業推進部 新規事業企画推進グループ

ディレクター 南原 繁


経営者の皆様、人事責任者の皆様 いつもお疲れ様です。


前回は、「任せたいのに任せられない」という権限移譲のジレンマを解きほぐし、社長不在でも現場が正しい判断を下すための「3ステップと境界線の設計」についてお伝えしました。


判断軸を渡し、段階的に権限を委譲していくと、現場は少しずつ自走し始めます。 しかし、組織が次のステージへと拡大していく中で、経営者が直面するもう一つの深い問いがあります。


「条件や待遇を改善しても、なぜか社員の熱量が上がらない」

「指示された業務はこなすが、それ以上の提案や挑戦が現場から生まれてこない」

「業績が伸びているのに、中堅やキーマンがふと離職を考えてしまう」


給料を上げ、福利厚生を整え、働きやすい環境を用意したはずなのに、なぜ人の心は満たされず、組織の熱量は冷めてしまうのか。


今回は、表面的な待遇改善(外発的動機)を超え、社員が自分の仕事と会社に誇りを持ち、内側から情熱を湧き上がらせる「エンゲージメントの土台」についてお伝えします。


「待遇・条件」を整えても、「誇りと熱量(動機づけ要因)」は生まれない

多くの企業がエンゲージメント(組織活性化)を高めようとするとき、真っ先に手をつけるのが「待遇・評価の引き上げ」「労働環境の改善」「社内イベントの開催」といった施策です。


もちろん、これらは安心して働くための大前提として不可欠です。
しかし、経営心理学や組織論が証明している通り、給与や制度といった条件面は「不満を減らす(衛生要因)」ことには繋がっても、「自発的な熱量や誇りを引き出す(動機づけ要因)」ことには繋がりません。


条件で繋がっている関係は、より条件の良い他社が現れれば揺らぎます。
社員が「この会社で、この仲間と共に、この未来を絶対に実現したい」と自律的に走り続けるのは、条件の良さではなく、次の3つの「内発的な手応え」を感じているときだけです。


1. 存在意義への誇り(自分たちの仕事は、誰のどんな役に立っているのか)

2. 自己決定感(会社の判断軸のもと、自分の意志で裁量を持って挑戦できているか)

3. 仲間との共鳴(損得勘定を超えて、同じ美学や誇りを共有できる仲間がいるか)


カクイチ・悠翔会に見る「熱量の源泉」

10月10日の特別セミナーにご登壇いただくカクイチ様・悠翔会様が、事業を非連続にスケールさせながら高い組織熱量を維持し続けている理由は、まさにこの「内発的な土台」が強固だからです。


・医療法人社団悠翔会様: 「かかわったすべての人を幸せに」という天然の理念(PMVV)が、単なるスローガンではなく日々の過酷な現場の判断基準として全員に浸透しています。自分の下した判断が患者や家族の尊厳を守っているという実感が、約500名の医師・スタッフの圧倒的な誇りと当事者意識(エンゲージメント)を生み出しています。


・  株式会社カクイチ様: 創業140年の歴史の中で積み重なった形式的なルールを脱ぎ捨て、社長自身の「素の想い」に全員で共鳴。指示待ちの社員をなくし、「会社をどう変えるか、お客様へどう新しい価値を届けるか」を一人ひとりが主体的に考え、DXや新規事業を自律的に推進するエネルギーへと昇華させています。


両社に共通しているのは、「社長が社員をモチベートしようとしている」のではなく、「経営者の素の想い(天然のPMVV)に共鳴した仲間が、共通の誇りを持って自発的に挑戦している」という構造です。


組織を動かすのは「制度」ではなく、経営者の「本気(天然)の言葉」

どれだけ立派なエンゲージメントサーベイを導入し、複雑な評価シートを作っても、経営者自身の「素の想い」が不在であれば、社員の心に火がつくことはありません。


「我々は、なぜこの事業を命を懸けてやっているのか」 「この事業を通じて、どんな社会・どんなチームを創り上げたいのか」


他社との比較や打算を手放した、経営者自身の飾らない熱い言葉(天然のPMVV)に触れたとき、人は初めて自分の仕事を「生活のための作業」から「誇りを持てる使命」へと捉え直します。


採用(惹きつけ)から始まり、適応(オンボーディング)、評価・配置、権限移譲、そしてエンゲージメント(組織活性化)。 これら人事のすべてのサイクルに血を通わせ、組織を自走させるエンジンこそが、経営者の純粋な意志なのです。


今回の問いかけ

貴社の社員は、給与や待遇のためだけでなく、「自社の仕事と存在意義」に心から誇りを持って働けていますか? 経営者であるあなた自身の「素の想い」が、現場の挑戦を後押しするエネルギーとして伝わっていますか?


次回は、いよいよ特別セミナー直前。 「社長の限界」を組織の限界にしないために。社長一人のマンパワー経営を卒業し、自律的にスケールする「自走組織への移行シナリオ」をお届けします。


これまでお届けしてきた人事の全要素を総括し、社長依存を完全に脱却するための全体像を総まとめします。次回もどうぞお楽しみに。

 

【10月10日(土)リアル開催】特別セミナーのご案内

「社長の限界」を、組織の限界にするな。自走する「組織OS」への書き換えを断行する、経営者のための戦略人事デザイン【1Day集中セミナー】

 

これまでお届けしてきた、

・経営者の素の想いを紡ぐ「天然のPMVVの言語化」

・条件競争を脱却し、熱い共感で惹きつける「共感型採用」

・組織の純度を守り即戦力化させる「初期適応(オンボーディング)と評価の設計」

・社長依存を脱却し現場の自立を促す「権限移譲と人財マップの活用」

・社員が誇りを持ち自発的に挑む「エンゲージメントの土台」

 

これらは、どれか一つを断片的に取り入れても意味がありません。 すべてが連動し、社長一人のマンパワー依存から脱却して組織が自律的にスケールするための「自走する組織OS」として機能して初めて、会社のステージが劇的に変わります。

 

当日は、

・医療法人社団悠翔会様:
在宅医療という離れた現場で動く約500名の医師・スタッフが、社長不在でも全く同じ「正しい判断」を下せる自走組織の全貌

・株式会社カクイチ様: 創業140年の伝統企業でありながら、社長の想いを組織OSとして浸透させ、全社員が自律的にデジタル変革を推進する組織づくりの裏側

・実践ワークショップ: 自社の「天然のPMVV」を言語化し、自社専用の「人財マップ」と「来期の人財・組織アクションプラン」をその場で完成させる実践ワーク

を実施します。

 

「社員が誇りを持って自発的に挑戦する、強い組織OSへと書き換えたい」

「社長である自分の体力と時間の限界を突破し、次のステージへ会社を引き上げたい」

 

そう本気で願う経営者様・人事責任者様は、ぜひ10月10日、覚悟を持って会場へお越しください。 あなたの会社の「次の10年」を決定づける戦略人事デザインを、共に完成させましょう。

 

10月10日(土)、本気で自社のステージを次のレベルへ引き上げたい経営者様のご参加を心よりお待ちしております。

 

詳細・お申し込みは下記特設ページよりご確認ください。

▶特設ページはこちら

 

【開催概要】

■対象:経営者・経営幹部・人財責任者様限定 

■日時・会場:2026年10月10日(土)12:30~18:00 

(東京会場:船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエア TOKYO 35階)

※本セミナーは【リアル会場限定開催】です。オンライン配信はございません。

両社の経営陣が明かす「人事の決断」とリアルな変革の舞台裏。

さらに、得た学びを自社の「来期の経営計画・人財成長ビジョン」へ直接落とし込む特別セッションも実施いたします。

 
【講座内容】 

第1講座:なぜ人事戦略が経営のど真ん中なのか 

~成長の壁を突破するための「人財ビジョン」の重要性~

講師:船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング 取締役 執行役員 山根 康平

 
第2講座:【基調講演】当社が実践する人中心経営 

~人的資本経営支援の専門会社(当社)が自ら実践する「人財開花型」経営計画~ 

講師:船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング 代表取締役社長 村田 泰子

 
第3講座:ゲスト講座~事業を飛躍させた人事の決断❶ 

~人の自主性を発揮する価値観経営の追求で、在宅医療で100億グループに~ 

講師:医療法人社団 悠翔会 理事長 佐々木 淳 氏

 
第4講座:ゲスト講座~事業を飛躍させた人事の決断❷

 ~社員からの新規事業が生まれる組織改革。農業サポート事業で社員500名へ~ 

講師:株式会社カクイチ 代表取締役社長 田中 離有 氏 / 取締役 奥田 はと枝 氏

 
第5講座:【ワークショップ】「人財ビジョン」から策定する、“人”中心の経営計画策定 

講師:船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング ディレクター 南原 繁

 
第6講座:【まとめ】総括~明日から自社を躍動させるためのポイント整理 

講師:船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティング 取締役 執行役員 宮花 宙希

 
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営などに関する無料相談とお問い合わせ

船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティングでは、AI活用・人材採用・募集活性化・1on1・人材定着・離職防止・人的資本経営・新規事業参入などに関する無料相談やお問い合わせを受付しております。この機会にぜひ下記詳細をご確認の上、お申し込みください。


<詳細・お申し込みはこちらから>

⇒ https://www.hc.funaisoken.co.jp/pages/consultation

 

<人材定着コンサルティング・1on1コンサルティング詳細・お申し込みはこちら>

⇒ https://www.hr-force.co.jp/1on1-consulting

 

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南原 繁

事業推進部 新規事業企画推進グループ 新規事業企画推進チーム ディレクター

1993年4月、新卒で船井総合研究所に入社する。現在、建築不動産業を中心にメーカー、建材卸業、販売店を含めて年商1億円の地元密着企業から2兆円超の超大手企業のクライアント先企業を担当、「現場主義」、「事実主義」、「事例主義」の船井流経営のノウハウのスキル(集客、販促、営業力アップ、店舗開発、組織力向上、幹部育成」)を高め続けている。特に住宅リフォーム事業関連のコンサルティングでは事業立ち上げを含めて累計100社を超える実績をあげている。現場を重視したコンサルティングに高い評価をもらっている。2026年より現職。

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