建設会社の人事評価・給与制度の構築と運用


ご依頼内容
過去に作成した複雑な評価制度を見直し、現場の技術職でも使えるシンプルで運用しやすい人事評価制度を構築したい。また、マネジメントを行わない技術職のキャリアパスを整備し、長期的に活躍できる仕組みをつくりたい。併せて、社内ルールブックを整備し、組織全体の判断基準を明確にしたい。
ご依頼前の状態やきっかけ
◆評価制度が複雑で運用できず、形骸化
以前、別のコンサル会社で制度をつくったものの、項目数が多く複雑で、現場では評価の運用がほぼ止まっている状態だった。特に技術職にとっては制度が難解で、「どう評価されているのか」がわかりづらかった。
◆技術職のキャリアパスが不明確
マネジメントをしない技術職のキャリアが見えず、評価・育成・定着に課題があった。 こうした課題を受け、シンプルで運用できる制度への再構築を目的に、当社への依頼を決断された。 
ご支援内容
(1)“現場で使える”人事評価制度への全面再設計
・評価項目の整理と簡素化により、誰が見ても分かるシンプルな評価シートへ再構築。
・技術職・総合職それぞれに必要な役割期待を明確化し、スキルチェックシートを導入。
・評価基準を数値・行動レベルに落とし込み、主観の入りにくい制度を設計。
(2)技術職の専門キャリアパスを設計
・「マネジメントをしなくても評価される」専門職キャリアを新たに設計。
・技術職にも将来像が描けるよう、スキル段階と役割を整理。
(3)社内ルールブックの整備
・判断基準の統一、注意指導のしやすさ、新入社員教育の効率化を目的にルールブックを作成。
・身だしなみ・休暇の取り方・緊急時の対応・物品購入ルールなど、会社の“基準”をひとつにまとめた。
(4)考課者研修(評価面談研修)の実施
・管理職全員に面談の設計・進め方・傾聴スキルを指導。
・面談前に「面談内容の事前ミーティング」を行える体制を構築し、面談品質を底上げ。 
支援の成果と変化
◆評価制度への参加意欲と面談の質が向上
仮運用段階にもかかわらず、多くの社員が評価シートを記入し、評価に向き合う土台が整いつつある。
管理職からも積極的に意見が出るなど、評価制度への主体的な関わりが増加した。
面談前の準備会議を取り入れたことで、面談のレベルも高く、「面談のスコアリング結果も高評価が多かった」という成果につながっている。
◆技術職のキャリアへの前向きな姿勢が向上
キャリアパスはまだ仮運用ながら、技術職約30名の多くが評価制度やキャリアパスを前向きに受け止めており、「前回の制度よりもシンプルになって分かりやすい」「スキルチェックシートで自分のやるべきことが明確になった」「キャリアパスが明確になり、目指すべきところが見えた」といった声があがっている。
◆ルールブックにより教育・指導がスムーズに
ルールブックは今後の正式公開を予定している段階だが、「新入社員へのルール説明が楽になるね」「注意するときにルールがあるので指導しやすくなる」といった声が管理職から出ており、今後の教育・指導の効率化やトラブル予防に寄与することが期待されている。
今後期待すること
今後は本運用に向けて、評価制度・キャリアパス・ルールブックの浸透をさらに進めていきたいと考えています。技術職・総合職ともに、自分の成長が日々実感できる組織づくりを引き続き支援していただきたいです。制度をさらに磨き上げ、「この会社で長く働きたい」と思える環境づくりを一緒に進めていきたいと期待しています。