新聞折込の採用から脱却し、半年間で10名以上を採用。車両稼働率改善で売上前年比110%を実現した事例

コロナ禍を境に採用が停滞。高齢化と稼働率低下に危機感
岳南自動車株式会社様は、静岡県でタクシー事業を展開する企業です。
以前にも船井総研へ採用コンサルティングをご依頼いただいており、当時は新聞折込への求人掲載などを通じて、採用成果につなげることができていました。
しかし、その後、求職者の仕事探しの方法や採用市場が徐々に変化。これまで成果につながっていた採用手法でも人材を確保することが難しくなり、さらにコロナ禍を境に採用状況は一層厳しくなりました。
採用人数は半年間で2~3名程度にとどまり、既存社員の高齢化も進行。2025年秋には、高齢ドライバーの病気などが増え、車両の稼働率も大きく低下しました。
そこで、この状況を改善すべく、再び船井総研の研究会へ参加。そこで出会ったコンサルタントに、採用数の向上と組織の若返りを期待し、改めて採用コンサルティングをご依頼いただきました。
従来の採用手法を見直し、Web求人広告を軸とした採用活動へ
今回の支援でまず取り組んだのが、これまで続けてきた採用手法を、現在の求職者の仕事探しに合わせて見直すことでした。
同社では、それまで求人冊子や新聞折込などを中心に採用活動を行っていました。そこで、採用活動の中心をWeb求人広告へと切り替え、求職者との接点を増やす採用体制へ移行しました。
同時に、単に求人を出稿するだけではなく、「誰に、何を伝えるのか」まで考えた求人づくりを実施。求職者を一括りにするのではなく、それぞれのターゲットが仕事を探す際に重視するポイントを整理し、各ターゲットにピンポイントで訴求できるよう求人内容を作り分けました。
さらに、Web求人広告だけで採用活動を完結させるのではなく、会社説明会の情報を自社HPへ掲載するなど、求人をきっかけに同社を知った求職者が、会社について知り、応募できる導線も整備しました。
半年間で10名以上を採用。車両の稼働状況も大きく改善
こうした採用活動の見直しによって、状況は大きく変化しました。
支援後の半年間で、Indeedから約6名を採用。さらに、IndeedをきっかけにHPを経由して応募した人材も含めると、半年間で10名以上の採用につながりました。それまで半年間で2〜3名程度の採用状況から、採用数は約3倍以上増加しています。
以前はドライバー不足などによって車両の稼働率が約7割にとどまっていましたが、社員が増えたことで稼働状況も改善。現在では十分な稼働率を維持できるようになり、より効率的な営業活動につながっています。
採用の成功は、社内の雰囲気にも大きな変化をもたらしました。
新しいドライバーが次々と加わったことで社内に活気が生まれ、ドライバー同士で意見交換や、仕事に関する知識やノウハウを共有しています。新しい人材から刺激を受けることで、既存ドライバーにも変化が生まれ、社内全体の活性化につながりました。
こうした社員の増加による車両稼働率の改善や、社内の活性化などを背景に、売上は前年比110%に増加しました。
今回の成果について、社長は、「経営者は孤独なので、お尻を叩いてくれる人がいて良かった。昔のやり方を変えることは、一人ではなかなかできない。だからこそ、コンサルタントが入り、最新の市場に合わせた手法を教えてくれるのが良い」と話してくださいました。
一度は採用成果が出ていた企業であっても、採用市場や求職者の行動が変われば、従来の手法だけでは成果が出にくくなることがあります。
今回の事例は、そうした変化に合わせて採用手法や求人内容、応募までの導線を見直すことで、採用数の向上だけでなく、車両稼働率の改善や組織の活性化、さらには業績向上にもつながった事例となりました。