【退職する社員の心理】退職は突然起きるのではない。社員の心理フェーズに応じたマネジメントで離職防止。
2026.10.16
いつもお世話になっております。
船井総研ヒューマンキャピタルコンサルティングの井口章です。
さまざまな業種のマネジメント職の方の研修やご支援をしていると、業種に関わらず必ず共通の課題として話題に上がるのが「人の課題」です。
事業に関わること(事業戦略)は、それぞれの業種・業態に応じて時流適応していく必要がありますが、人に関わること(組織・人事戦略)は、業種・業態に関わらず原理・原則として共通の課題が多く存在します。
さて、人の課題として「突然、退職を申し出られた」というご経験はありませんか?
人は、突然辞めるわけではありません。さまざまな葛藤や思考を重ねた先に「退職」という選択肢が出てくるのです。
マネジメントする側が、日々、社員の心理フェーズを理解してマネジメントすることができれば、「突然の退職」を防ぎやすくなります。
そして、社員が離職せず自立して働ける環境を整えることができるのです。
誰もが「辞めるつもり」で入社してくるのではない
入社した社員は、「ここできちんと働こう」「ここで頑張ろう」というポジティブな気持ちで働き始めることと思います。最初から「辞めよう」と考えて入ってくる社員はいないはずです。
それでも退職者が出てしまう。コストをかけて採用したにもかかわらず定着率が低い、辞める社員が多くなってしまう。
ポジティブな気持ちで働き始めた社員が、なぜ辞めてしまうのでしょうか?
人は突然辞めるわけではありません。心の変化が生じて、最後に「退職」という選択肢を選んでしまうのです。
退職に至る社員の心理フェーズを理解する
退職に至るまでの社員の心理フェーズには、以下の6段階があります。
1.「やろう!」:入社時の心理フェーズです。新卒・キャリア採用を問わず、初期段階では「ここで働こう」という前向きな気持ちで臨んでいます。
2.「やらなくちゃ」:しばらく働いてみて、思い通りにいくこと・いかないことも出てきます。上手くいかないことがあっても、生活のため、自身の目標達成のために頑張ろうと日々の業務を進めます。
この段階で、周囲の助けや自身の意思で壁を乗り越えられる社員は、自立型の社員へと成長していきます。しかし、誰もが乗り越えられるわけではありません。乗り越えられない場合、次のフェーズに進みます。
3.「やりたくないな」:この段階から徐々に退職への確度が高くなり始めます。
その後、4.「辞めようかな」→5.「辞めよう」→6.「辞めます」と心理フェーズは進行していきます。段階を踏んだ末の「辞めます」であり、決して「突然の退職」ではないのです。
人の定着・育成には1on1が有効?
1on1という手法は、以前より広く認知されるようになりました。
書籍も多く出版され、インターネットでも数多くの情報が見られます。
多くの経営者様とお話しする際も「1on1は実施しているよ」というお声をよくお聞きします。
もちろん上手く機能させていらっしゃる企業様もあれば、「1on1をやってはみたものの、状況が変わらない」というお悩みをお伺いすることもあります。
なぜ、成果が出る企業と出ない企業に分かれてしまうのでしょうか。
1on1を正しく機能させるのは「実施する側」の意識
1on1を正しく機能させるには、「実施する上司が安心して臨める環境を整えること」が大切です。
経営層が「個別に面談させれば大丈夫だろう」という意識でスタートさせてしまうと、正しく機能しないケースが多くなります。
なぜなら、現場の上司が「いつも話しているから大丈夫」「あえて個別面談と言われても何を話せばいいのか分からない」といった意識のまま進めてしまうからです。
「いつも話しているから大丈夫」と言う際の会話は、業務の進捗確認や指示・相談であることがほとんどであり、これは本来の1on1ではありません。
また「何を話してよいか分からない」状態では、結果的に業務報告だけで終わってしまいます。
上司が安心して実施できる環境を整えずにスタートし、従来と同じ意識のまま実施してしまうことこそが、1on1の大きな課題なのです。
社員・上司の心理フェーズと、1on1の課題解決策
今回お伝えした内容「退職に至る社員の心理フェーズ」、「1on1の課題」に加え、以下のコンテンツをまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
1on1を実施する上司の心理フェーズ
1on1の課題と具体的な対処方法
正しい1on1を実施し成果を上げた企業の事例
貴社における「人が辞めない組織づくり」の一助となれば幸いです。
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