【宿泊・ブライダル業・人事評価制度導入例】山梨でホテルやブライダル等を展開する「株式会社古名屋様」が挑んだ、「自然と給与が上がる体制」からの脱却と、考課者研修を通じた納得感の高い評価制度運用

株式会社 古名屋(KONAYA HOTEL)外観
【導入前の背景と課題】
「自然と給与が上がる」体制からの脱却と、多様な職種を適正に評価する仕組みの不足
山梨県甲府市を拠点とし、ホテルやブライダルをはじめ、グランピングやワイナリーなど幅広い事業を展開する株式会社古名屋様。将来的には新規事業をさらに広げていく方向性を見据える中、社長の強い思いをきっかけとして組織改革に挑まれました。 当時、直面していた課題は、評価基準やキャリアパスが不在のまま「長く居れば自然と給与が上がる」という旧来の体制にありました。
●「何を基準に昇降格するのか」を示すルールの不在
旧来の体制では、社内に明確な等級や役職のキャリアパス、評価シートが存在していませんでした。そのため、スキルや能力が伴っていなくても、在籍していれば自然と給与が上がってしまう状態でした。賃金の上げ下げのルールが不明確であり、業務の責任を果たしていない場合に納得度高く降格・減給させることが難しい状況にありました。
● 専門職を適正に評価し、優秀な人材を残す仕組みの未整備
ホテルやブライダルの現場を支える調理場やサービスマンなど、多様な職種に対する評価や面談の仕組みがありませんでした。市場環境が変化する中で「誰の賃金を上げるべきか」を正当に評価し、会社に残ってほしい優秀な人材にしっかりと還元してミスマッチを減らしていくための仕組みづくりが急務となっていました。
【ご支援内容と成果】
「昇給ルールの明確化」×「上司と部下の対話(面談)」による納得度の高い組織づくりを実現
単なる査定のための仕組みづくりにとどまらず、従業員の皆様が「スキルや能力を高め、どこでも活躍できる人材へと成長できる環境」を創り出すため、以下の制度設計と考課者研修を通じた運用支援を進めました。
■ 「月給が上がるルール」の明確化と、実力に見合った賃金制度への転換
在籍年数で自然と給与が上がる仕組みから脱却し、求めるスキルや能力、期待される役割を定めた等級・賃金制度を設計しました。これにより、「何を身につけ、どのような成果を出せば昇給するのか」というルールが明確になり、上司や会社から社員に対して「昇給の根拠」をしっかりと説明できるようになりました。
■ 全職種に対応した評価制度の構築
調理場やサービスマンなど、それぞれの職種に合わせた正社員向けの評価制度を構築しました。成果だけでなく、プロセスや日々の姿勢も評価項目に組み込むことで、社員一人ひとりが目指すべき方向性を可視化し、高い給与をもらう人材が社外でも通用するような「本物の実力」を身につけられる土台を整えました。
■ 考課者研修の実施と、面談を通じた「見てもらえている」という安心感の醸成
制度を作って終わりにせず、正しく運用・定着させるための「考課者研修」を実施しました。評価者が面談の目的やフィードバックのスキルを学んだことで、上司と部下の定期的な面談が新たにスタートしました。対話の機会が生まれたことで、「自分の上司はしっかりと自分を見てくれている」と感じる社員が増加し、社内の信頼関係と納得感の向上という大きな成果に繋がっています。